きょう、我が家にはシルバーセンターの植木屋さんが来て下さいました。
通常の庭木の手入れの他に、朽ちてしまった月桂樹とドラセナを、切って頂くようにお願いしてあったのです。
どちらの木も、樹齢40数年。私が生まれて間もなく植えられた木です。
月桂樹もドラセナも大樹にまで育ちました。
しかし、さすがに40年も経つと洞(うろ)が出来、アリの巣になってしまっていました。
月桂樹には大きな穴が開き、そこからアリが巣を作るために運び出しているからでしょう、幹には木のくずがいっぱい付着していました。
そして、名前の分からない不思議なきのこのようなものも、いっぱい着いていました。
見るからに痛々しい状態でした。
ドラセナも大きな洞があり、嵐が来て大風が吹くと、倒れてしまうかもしれないことから、二股に分かれているうちの一本を、切ることになりました。
今までずっと庭に立ち我が家を見守ってくれていた木を切ると言うのは、何とも悲しく思えました。
植木屋さんがチェーンソーを持って来て、上の枝から落として行きます。
そして、ついに根元の方をバッサリ!
私は「月桂樹もドラセナも痛かろうなぁ」と思いながら、その様子を見ていました。
木の神様っているのかな?木を切り倒してお怒りになっているのではないかなぁ、と思い、思わず手を合わせました。
月桂樹は、私のピアノ・パソコン室の窓を開けると、手の届く位置にそびえ立っていました。
しかし、今はもう切り株が残っているだけです。
月桂樹が切り倒されてガッカリしていましたが、植木屋さんが帰られてから根元を見たら、新芽が育っていることに気づきました。
木の神様は、月桂樹にちゃんと新しい命を授けて下さっていたのですね。
しかし、そう思ったのも束の間、小鳥が二羽、やって来ました。
驚いたような様子で、月桂樹があった辺りを飛んでいます。
そばのヤマモモの木に止まり、月桂樹があったところを、首をかしげながら眺めている様子です。
もしや、この小鳥たちは月桂樹に巣を作っていたのでは?と思いました。
この小鳥たちがどうするか見ていたところ、数分後にはどこかへ飛んでいってしまいました。
ここに巣を作っていたり、食料を蓄えていたのでなければ良いのですが。。。
庭木を切ったことで、植物や動物の命について、改めて深く考えさせられました。