近年、スマートフォンなどの携帯端末やインターネット環境等の進化と普及で、どこにいても、即座に世界と繋がることが出来る 便利な時代になりました。
しかし一方で、自然に親しむ時間が少なくなったり、街から「童謡」「唱歌」「わらべ歌」を歌いながら遊ぶ子ども達の声が、ほとんど聞かれなくなりました。
今、童謡を歌ってくださる皆さまはシニア世代の方が多く、お一人おひとりがいろいろな思いを重ね合わせ、昔を懐かしみながら、レッスンや歌う会の定例会で、童謡を歌ってくださっています。
時に涙しながら、あるいは優しい笑顔で。
皆さまのそんなお姿に接するたび、いつも心が動かされます。
童謡は、日本が世界に誇る文化財のひとつです。
先人たちが幾多の困難を乗り越え築き上げてくれた この素晴らしい音楽文化を次の世代にバトンタッチするため、童謡を歌い継いで行くことの大切さをお伝えすべく、童謡の保存と普及のための活動を行ってまいります。
歌う会の定例会で、まずシニア世代の方に童謡などの愛唱歌を歌って頂くこと、そして、ご家庭や地域に帰られてから、お子様やお孫様に歌い継いで頂くことが、童謡を残す大きな力になると信じます。
ここ湘南から、童謡を歌う活動の波を起こしましょう。
そして、街のあちこちから、子どもたちが大きな声で元気良く、童謡を楽しげに歌う声が聞こえるようになることを、心から願っています。
2016年4月22日 おざきかよ